紙質の違い
プリンタ専用紙の特長
「ラベル用紙(粘着糊がついているもの)」の表面の紙質につきましては、「上質紙」と「プリンタ専用紙」の2種類がメインの用紙(紙)となっています。
その他、印字適性をそなえた用紙(紙)」もございますので、後段にて、ご紹介いたします。
・上質紙は、一般に使用されているコピー用紙に準じたイメージの「紙」となっています。
※厳密には、「コピー用紙」は、印字適性を備えた「専用用紙」となっています。
・「プリンタ専用紙」は、プリンタでの印字適性を備えた用紙のことです。
以前は、「レーザープリンタ専用紙」と表現されていましたが、
現在は、さまざまなプリンタに適合した用紙となっています。
呼称も「マルチプリンタ用紙」と 変更しています。
レーザープリンタでも、インクジェットプリンタでも、お使いいただくことができます。
・ただし、商品呼称には、「レーザープリンタ用紙」との表現も残っております。
悪しからず、ご了承ください。
プリンタ専用紙の特長としてはつぎの2点となります。
- 熱に強い「糊」を使用し、糊のはみ出しがないように「固めの糊」を使用しています。
プリンタの機構上、用紙には、高熱がかかり、さらに、ローラーで圧着されます。 - 紙質が薄くなっています。
高速のページプリンタ(レーザープリンタ)の場合には、用紙がS字状、もしくはU字状に搬送される経路となっています。
スムースな給紙ができるように用紙を薄く仕上げています。
「上質紙」にてお使いいただく場合には
- できるだけ、手差し等の給紙経路の短い方法で、用紙をセットしてお使いください。
プリンタ内でのラベルのトラブルを防止する意味でお願いしております。
「手差し」のみならず、マルチパーパスフィーダー、はがきフィーダー等の給紙方法が選択できる機種もございます。 - できるだけ、低速機でのご使用をおすすめしています。(熱量等の負荷が小さい)
- 大量のラベル発行であれば、専用紙をおすすめしています。
少量のラベル発行であれば、上質紙にてご使用いただけます。 - 専用紙に比べると「紙厚」があり、「貼付け作業がしやすい」と「上質紙」をお選びいただく、ユーザー様もいらっしゃいます。
フィルムラベルについて < ご参考 >
多い事例ではありませんが、「フィルム」素材を使用したラベルもございます。
- 主に、病院様や大手企業様では、「ゴミの分別」をされる際に、「紙」と「フィルム」と分ける手間を省くため、「フィルム素材」のラベルをご利用いただく例がございます。
- また、「水ぬれ」が懸念される場所に表示するラベルにも使用されています。
サテンラベルについて < ご参考 >
展示会の名札用として、布のサテンを使ったラベルをお作りした例もございます。
- 展示会だけでなく、レセプションなど、ご来場の方に名札シールを使います。
- 「お客様の胸につけていただくため」、できるだけ、糊の残らないもの。
「衣服に違和感のないもの」ということで、「サテン生地を素材としたラベル」をお選びいただきました。 - お作りしたのは、「ハガキサイズに3面のラベルがついた PC-3N」です。
もちろん、「標準仕様」ではなく、「別注仕様」となります。
インクジェット用紙について < ご参考 >
インクジェットプリンタ用紙については、専用紙でのご使用が基本となります。
- インクジェットプリンタは、インクが用紙に浸透する中で、文字や絵が定着するしくみとなっています。
この為、できるだけ「滲み」が少なくなるように、用紙の表面には加工が施されています。
コピー用紙で印刷するとあまり綺麗に見えないのは、この表面加工がされていない為です。 - 基本的に「インクジェット用紙」を「ページプリンタ」にてご使用いただくことは、おすすめできません。
インクジェットプリンタは、印刷時に熱がかかることはありません。
これに対し、「ページプリンタ」は、「高熱」をかけて、トナーの定着をします。
インクジェット専用紙の場合には、「用紙表面」が化学処理がされています。
この為、ページプリンタでのご使用は避けられることをおすすめいたします。
- 手軽で便利なインクジェットプリンタですが、業務の分野では余り使用されることがありません。
1)原則として、専用紙での使用を推奨しています。
2)耐候性にやや欠ける(屋外での使用には、不適)等 の理由によるものです。 - ただし、看板業界では、大判サイズに対応したインクジェットプリンタが活躍しています。
大判プリンタの場合は、「顔料系インク」を使用し、屋外での使用にも適合したインクを使用しています。
ページプリンタ(レーザープリンタ)適合紙について
一般的なページプリンタ用紙(レーザープリンタ)についてのご説明です。
ページプリンタ(レーザープリンタ)は、コピーと同様の印刷方式となっています。
用紙の上にトナーを載せて、その上に熱を加えて定着させます。
丁度、「道路工事の白線引き」と同じ原理で文字の定着をしています。
ドラムに文字を投影する光源として、「レーザー」あるいは「LED」を使用しています。
- 一般的な呼称としては、「レーザープリンタ」と呼ばれることが多いのですが、汎用的な呼称としては、「ページプリンタ」と呼ばれています。
一般の印刷に適している用紙であれば、原則的に使用ができます。
この為、店頭では、「専用紙」としては、特に取扱いがされておりません。 - 多くのお会社様では、コピー用紙にて代用されている事例が多いようでございます。
したがって、用紙としては、(次にご紹介する用紙以外に)特に限定がありません。
ただし、不得手な用紙もあります。
表面がつるつるした用紙、鏡面状になっている用紙には、トナーが載りません。
爪を立てて、引っ掻いてみるととれてしまいます。
ラベル用紙について
「プリンタ専用紙」が開発された最近では専用紙でのご利用が増えております。
ページプリンタ(レーザープリンタ)が導入されました当初は、「OA汎用紙」(A4、B4、A3用紙等)でのご利用が中心でした。
しかし、その後にプリンタが安価に手軽に利用できる状況となりまして、プリンタで印刷される用途が急速に広がり、「高速に印刷できるラベル用紙」という新たな用途に適合できる用紙が求められる状況となって参りました。
- また、従来外注先へ手配をしておられたラベルも「手軽に社内で作成をしたい」
というようにプリンタのお使い方も多様になってきております。 - こうしたお客様よりのご要望を受けまして、弊社では原紙メーカーとタイアップをしながら、新しい用紙のご提供をしております。
最近では、「光沢のあるページプリンタ(レーザープリンタ)ラベル用紙」が開発され、人気を集めています。 - また、レーザープリンタにも、インクジェットプリンタにも適合した「マルチタイプ(両方ともに使用できる)」用紙が、一般的になってきています。
※弊社の用紙も「マルチタイプ」となっています。 - さらに、フィルム素材でのページプリンタ(レーザープリンタ) 用紙も新たに開発され、病院様等にご提供させていただいております。水に濡れてもよい用途にてフィルムを使用したものです。