デザインに携わっている方には、常識のことと思いますが、
弊社サイトには、初めて 「ラベル を作成したい」 と来られる方が 多いようです。
ご参考に下記の「5つのポイント」について、ご紹介をいたします。
デザインの「5つのポイント」 | ||
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トンボについて | アウトラインフォントについて | DICカラーについて |
塗り足しについて | デザイン上のポイント |
シール印刷のイメージは、別項にてご紹介していますように「版の凸部」にインクをつけて押さえるような印刷方式です。
身近な例では、①ゴム印の押印、②判の捺印、③お相撲さんの手形などのようなイメージです。
いずれも版にインクをつけ、用紙に版を押さえて印刷いたします。
この為、シールラベルを作成する場合に、デザイン上の注意点がございます。
解像度の高い画面上では、効果のあるグラデーションですが、シール印刷ではあまり十分に表現がされません。
①画面ほどの階調の変化が表現されません。
②また、アミ掛部分は「やや潰れがち」(版が押さえつけられ、やや濃く)でる傾向にあります。
結果として、あまりシャープな印象になりません。
できれば、グラデーションを避けてデザインをされることをおすすめいたします。
特に小さなラベル(50mm角以下のサイズ)では、あまり目立ちません。
「100mm角以上の大きなラベル」や「大きな文字に使用する」場合にはこうした効果が生きてくるものもございます。
※毛抜き合わせ・・・小さな文字などを印刷する場合に背景部分の文字部分を白抜きとし、さらに、
白抜きした部分に別の色で、文字を印刷することを言います。
白抜きした部分と文字を重ね合わせしますので、精度が要求されるデザインとなります。
※印刷機の精度誤差(±0.25mm)による「わずかなズレ」が印象を弱くすることが多いようです。
こうした理由から①色数を少なく、②シンプルなデザイン とされることをおすすめいたします。
※小さなスペースに色数が多くなりますとそれぞれの色の印象が弱くなります。
※下地の「白」を生かすようなデザインは見た目よりも色数が少なくできるので、
印刷媒体からみて「優れたデザインテクニック」のひとつとなります。
人気No.1は、やはり「コカコーラ」です。
「赤」と「白」を基調にしたものです。(WEBでは、少しアレンジされているようです)
●印刷物を作成する場合、「白」部分は下地の色を生かせば、1色印刷が可能です。
●印刷媒体を選ばず、一番安価な方法が可能です。
名刺でも、ダンボールでも、もちろんシールでも簡単に印刷ができます。並んでいる自販機の中でもよく目立つ色合いです。
●色数が少ない分、力強さ(インパクト)がでます。
※ロゴデザイナー様に敬意を表します。
色数の少ない、シンプルなロゴマークは、古くからの知名度の高い会社が多いように思います。 歴史のある醸造メーカー(酒、醤油、味噌など)様のロゴは、墨1色のロゴマークが普通ですね。
最近では、画面に向かってデザインすることが当たり前になってきました。「手書き」のデザインの時代では、とても難易度の高いデザインテクニックも、パソコンを使うことで簡単にできてしまう「表現」がいろいろございます。グラデーションなどもその例だと思います。
※どこかのマンションメーカー様が使用されていたようにも記憶をしていますが、
あくまでも特定のお会社様のロゴマークを想定しておりません。悪しからずご了承ください。
俗に「七色の虹」と表現されます。
厳密に7色を表現しようとしますと、「オフセット印刷」もしくは「7色」か「8色」の印刷となります。
印刷物の多くは「色数」によって価格が変わってきますので、そうした意味では、不経済なロゴマークと言えます。
最近のデザインであれば、「7色」でなく、もっとリアルなイメージのロゴとなり、グラデーションをかけたものになるのかもしれませんが・・・。
シール印刷にて「七色の虹」を表現するとすれば、4色印刷にて印刷をいたします。
オフセット印刷と同様に「CMYK」の4版を作成し、印刷いたします。
4版それぞれにアミ版となっており、4版を重ね合わせて、全色を表現します。
(インクジェットプリンタをお使いの方であれば、ご理解いただけるものと思います)
※稀には8色印刷機や4色印刷機にて2度刷りすることもあります。
またデザイン的にはデフォルメ(簡略化)した4色にてイメージを表現する場合もあるでしょう。
4色以上のデザインの場合には、基本的には「オフセット印刷」となります。
この場合も「C(シアン)M(マゼンダ)Y(黄)K(黒)」の4版を使用して印刷をいたします。
名刺等を作成する場合には、あらかじめ、オフセット印刷にて「ロゴ」などの固定部分を印刷しておきます。その後に、名刺印刷機にて、個人様のお名前等を印刷することになります。
※名刺印刷機の場合は、1色機が多く、2色の場合には2度刷りすることもございます。
●「(1)グラデーション」にてご説明いたしましたように、印刷方法によっては、濃淡部分の階調が十分に表現されません。 ※シールやダンボールや印刷する場合には、オフセット印刷機や4色印刷機を選択するなど、印刷できる機種が限定されます。
●大手企業様では、「フルカラー用のロゴ」と「単色印刷用のロゴ」を用意されているものと思います。ダンボールや封筒、名刺印刷の場合には、1色用のロゴを用意されているものと思います。
●ISO等の認証機関様のマークも同様の事例が多いようです。
フルカラー印刷仕様のものとモノカラー仕様のものを規定されている場合がございます。
<参考>
原則として4版(4色)を用意し、版を重ね合わせることで色を表現します。
版はアミ版(点の集まり、点密度で濃淡を表現)となっています。
(例)赤を印刷する場合・・・M(マゼンダ)100%<インクの色そのまま>とする場合もあります。
(通常は、C:0、M100,Y:70、B:10の配合するようなイメージです。)
ベタ版(インクのつく部分は凸になっており、平らな面になっています)を使用します。
原則として、版(色)を重ねることはしません。
(例)赤を印刷する場合・・・指定の色に合わせてインクを調合します。(絵の具で色を作るイメージです) 調合したインクを使用して、印刷をします。
※シール印刷の場合には、色数により、版も用意します。赤、黒2色であれば、「赤用の版」、「黒用の版」を用意します。まれに、色を重ねあわせますが、一般的には、色を重ねません。
上記ご説明の補足 |
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ここで、ご紹介したポイントにつきましては「一般に使用されている印刷機」について (特にシール印刷機)のものとなっております。 それゆえに、「安価に」、「短納期」にて作成する場合に重要なポイントとなります。 ただし、上記の理由により、印刷ができないものでは、ありません。(印刷ができないというご説明ではありません。) 印刷機につきましても、さまざまな機種が開発され、ほとんどお客様からのご要望にお応えできるものなっております。 逆に稀少な印刷機や印刷方法を選択した場合には、「高価」でかつ「納期的にも時間がかかる」ことになる場合も少なくありません。 本項でのご説明は、シールのみならず、名刺・封筒印刷、看板印刷、ダンボールへの印刷等、色数を3色以下にて作成する(4色印刷をしない)印刷物全般に当てはまるものでございます |
デザインの「5つのポイント」 | ||
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トンボについて | アウトラインフォントについて | DICカラーについて |
塗り足しについて | デザイン上のポイント |
シール作成に使用する版および刃型について | |
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プリントプロラベル見本 | 3色印刷事例 |